きろく

観劇・鑑賞日記

ハザカイキ 3/31

観劇後ホテルに向かう途中、駅や電車内の人混みを見る。皆一様にスマホを見ている。自分も無意識にスマホを見ようとしていて、やめた。

なんとなくあの場面がフラッシュバックする。眩しい光に、ゾッとするほど人の視線を浴びる舞台の中央が。

 

すごい舞台だったなと思う。

リアルというか、もうそのまま社会の縮図。社会風刺が効いてるとかじゃなくて、ただの真実を映しているような。

 

自分の吐いた言葉に責任が持てないなんて言いたくないけど、突発的に言ってしまう事はある。よくそれで後悔する。その後悔が自分だけに影響するならまだいいけれど、その輪は本人が思うよりずっと遠くまで広がってしまったとしたら。

誰もが他人事じゃない景色がそこにあった。誰もが正しくて、誰もが正しくない。

そんな世の中でも、信頼できる人が居るなら悪くないかもしれない。と思わせてくれる舞台。

 

 

わくわくさせる1幕、怒涛の2幕。どのシーンも場面転換が面白くて見応えがあったけど、風間さん大空さんのシーンは何でか一番泣けてしまったなあ。長い長い期間に築かれた目に見えない絆とか愛情にぐっときた。

どのお方も安定していてスッと役としての姿に浸透できていたんだけども、恒松さんの最後のシーン、本当にすごかった。(個人的にカメラが苦手なのでめっちゃ怖かったw)

求心力が半端ない。

あの存在感は一体何なんだってくらい、惹き付けられた。パワーがすごい。舞台役者の方は身体の内側から、皮膚から発せられるエネルギーみたいな熱が物凄く伝わるんだけども、恒松さんのパワー強すぎて生で観るべき。って圧倒された。(九条さんとのコンビかわいかったな~って振り返ってたら九条さんて芸人さんだったのかすごいな)

丸ちゃん、ほなみさんはヘドウィグで拝見していたコンビだったのでめちゃくちゃ楽しみだった。ものすごく自然な感じの恋人同士なのも良かったな~なんかモーニングとかで連載してそうな…笑

勝地さんと丸ちゃんのコンビも最高で末永くダチで居て…って思った。2幕の勝地くんからの衝動的なシーンは流石の演技力で胸がキュッとなったし、丸ちゃんの演技があまりにもリアルすぎて良かった。

 

パンフレット見て気付いたけど、役名にデジャビュだな~って思うのは三浦作品だからか…!スターシステムみたいな…?

 

色んな人が観て色んな感想を抱くべきだろうなって舞台だと思った。1回でも観れて良かった~!願わくば中日と楽日観たいものだけど!

伝えるべきは伝えるのが必要だよなと思った。察しろは無理だよね。他人なんだもん。

社会風刺エンタメ(ってまとめるのが正解なのかわからない)として、めちゃくちゃ面白い舞台でした。

キャストさんスタッフさん、最後まで揃って走り続けられますように!

 

あとやっぱ新宿は迷う!MILANO-Za側こわい!笑